医療被ばくについて

被ばくとは

被ばくとは人体が放射線にさらされることをいいます。
どれくらい被ばくをしたのかという目安として
線量当量と呼ばれる、SvシーベルトやGyグレイで表します。
放射線被ばくしたときの影響を考えるには、
被ばくした線量だけでなく年齢や性別、被ばくした部位が重要になってきます。

医療における被ばくとは

医療における被ばくには様々なものがありますが、「検査」と「治療」という

用途によっても その放射線の線量はまったく違います。
もちろん、その線量は放射線診療によって受ける利益が

被ばくして受ける有害な影響及び可能性よりも
はるかに大きくなるように放射線を制御し、診療をおこなっています。
また、被ばくには外部被ばくと内部被ばくがあります。
身体の外から放射線を受け、被ばくすることを外部被ばくといいます。
レントゲンやCTなどがこれにあたります。
身体の中にある放射線物質から被ばくすることを内部被ばくといいます。
核医学検査などがこれにあたります。
身体への影響は同じ線量が同じ部位に照射されるのであれば差はありません。
しかしながら、外から放射線を受ける場合と違い、

内部被ばくは身体の中の放射線物質が
なくならない限り放射線を受け続けることになります。
ただし、核医学で使われている放射線物質はごく少量であり、

短時間に自然に物質が崩壊してしまうものです。
そのため、長時間にわたる内部被ばくで、大きな被ばくをすることはありません。
また、レントゲンやCT検査などの外部被ばくも日々進歩する技術や、

医師や技師の努力によって 検査の質を保ちながら、

被ばくする線量は減少しつつあります。

普段の生活での被ばく

私たちは大昔より自然界からの放射線を受けています。
例えば、宇宙からは宇宙線と呼ばれる放射線が絶えず降り注いでいます。
このため、飛行機などで高い所へ行けば、それだけ宇宙線の量も多くなり

被ばくする量が増え、 飛行機で日本〜ニューヨーク間を往復した場合、

およそ0.19mGyの被ばくがある と言われています。
また、地面や建物、食物といったものにも天然の放射性物質が含まれており、

そこから放射線が出ています。
家屋の作りや換気の程度で多少異なりますが、日本に住む人の

平気的な自然放射線による 被ばくは1.5mSvと言われています。
もちろん、自然放射線による被ばくはごくわずかであり、

人間には影響がありません。

 

被ばくによる影響(確定的影響と確立的影響)

確定的影響は「一定の線量(しきい値)を超える被ばくをすると、

必ず影響が現れる」現象です。
つまり、確定的影響は放射線を受ける量をしきい値以下に抑えることで

防ぐことができます。
また、受けた放射線の量が多ければ多いほど、より大きな影響が出ます。
確定的影響として、白内障や脱毛、皮膚の損傷、造血器障害、

受胎能の低下などの障害が挙げられます。
確率的影響は、一定量の放射線を受けたとしても、

必ずしも影響が現れるわけではなく、

「被ばく線量が多くなるほど影響が現れる確率が高まる」現象です。
しきい値がないと仮定している影響ですが、受けた放射線の量が

多くなったとしても症状が 重くなるわけではありません。
確率的影響としてがんや白血病が挙げられます。

 

影響を受ける組織・臓器 影響 しきい値の線量(mGy)
皮膚 脱毛 3000
生殖腺(男性) 一時不妊 150
  永久不妊 3500〜6000
生殖腺(女性) 一時不妊 650〜1500
  永久不妊 2500〜6000
眼の水晶体 水晶体混濁 500〜2000
  白内障 2000〜10000
骨髄 造血機能低下 500



東海大学画像検査センターtopへ