乳腺について

マンモトームとは

マンモトーム生検とは画像診断装置(マンモグラフィまたは超音波装置)で使用する乳房専用吸引式組織生検システムの事で、 マンモグラフィや超音波検査で見つかった病変に対して、それが良性か悪性かどうかを鑑別診断するために行います。
主な特徴は、病変組織の吸入システムにあります。まず、画像診断装置を用いて病変の位置を確認し、乳房に針を刺入します。
この針の側面には吸入口が付いておりここから組織を吸引します。このシステムにより狙った病変部の組織を得ることができ、 また乳房内で針が360度回転するため、1回の穿刺で多量に採取出来ます。
当院では両方の画像診断装置を用いて生検を行っており、病変の特徴に合わせて使い分けていますが、 ここではマンモグラフィを使用した生検について説明致します。

 

吸引

 

 

マンモグラフィを用いたマンモトーム生検の適応は以下の通りです。

  • 悪性の可能性のある石灰化
  • 明らかに悪性と考えられるが、組織診断を必要とする石灰化
  • 良性と考えられるが組織診断を必要とする石灰化
  • 石灰化以外(超音波で描出できないもの)の悪性を疑う病変

石灰化とは乳腺の中にあるカルシウムの集合体の事で、良性のものと悪性のものがあります。
悪性には2種類の石灰化があります。
1つは乳管内で重層したがん細胞が中心部で壊死し、そこにカルシウムが沈着してできた石灰化です。
もう1つは乳管内でがん細胞とがん細胞の隙間に生じる石灰化です。
全体の約2割がこの悪性の石灰化であり、残りの8割は乳管からの分泌物が結晶化し、そこにカルシウムが沈着した良性の石灰化です。
マンモグラフィ検査で描出された石灰化の形状や分布のみで良悪性の判断がつかない場合には精密検査が必要となり、 マンモトーム生検が施行されます。



検査手順

  1. 検査着に着替え、検査台の上にうつ伏せで寝て頂きます。

photo2 position

 

  1. 乳房を圧迫し、2方向からマンモグラフィ撮影を行い病変位置を定め生検用の針を刺入する深さを決定します。
  2. 乳房に局所麻酔を行い、皮膚に5mm程度の切開を加え、針を刺入して組織を採取します。
  3. 組織を充分に採取出来ているかどうかを確認し、乳房から針を抜いて止血・終了となります。

 

生検は約1時間程度で終了し、入院の必要はありません。
また当院では、採取した部分にステンレス製の2mm程度のチップを挿入します。
病理診断の結果、採取した組織に悪性所見が認められ手術が必要になった場合にこのチップが目印になります。
良性であったとしても、挿入したチップはとても小さなもので違和感もなく、人体に悪影響はありません。
マンモグラフィやMRIも受けることも出来ます。

 

 

検査を受ける時の注意点

  • 検査当日の入浴は控えて下さい(翌日からは入浴できます)。
  • 普段通りの生活をして頂いてかまいませんが、激しい運動は控えて下さい。また検査を行った側の手で重たいものを持たないようにして下さい。
  • 痛みがある場合は、痛み止めを近くの薬局で購入して頂くか、病院に来て頂き処方して貰って下さい。

 


東海大学画像検査センターtopへ