脳・神経系

脳・神経系

 

当院では、脳血流シンチ(99mTc-ECD・123I-IMP)、脳腫瘍シンチ(201TlCI)を実施しています。

 

脳血流シンチ

 
  • 検査準備
検査時間は40分程度です。
食事制限はありません。
更衣はありません。
かつら、入れ歯、ヘアピン等は装着したままで検査可能ですが、詳細は当日担当者の指示に従ってください。

 

  • 放射性医薬品
99mTc-ECD   静脈注射

 

  • 検査の原理
99mTc-ECDは中性で脂溶性の化合物であり、投与後血流によって脳へ運ばれ、血液脳関門を通過し脳組織へ移行します。その後、脳組織内で水溶性に代謝され、血液脳関門透過性を失って脳内にとどまります。脳組織内の放射能分布は脳血流分布に依存するため、データ処理を行うことにより脳血流を定量的に測定できます。

 

 

  • 検査方法
後頭葉の血流増加を防ぐため、検査前に寝台で閉眼(目隠し)をして10分程度安静を保ってから検査開始します。
99mTc-ECDを静脈投与しながらdynamic撮像を行います。投与後10分後にSPECT撮像(20分間)を行います。 検査中は、体を動かすことができませんので、トイレは検査前に済ましておいてください。

 

 

検査の様子

 

  • データ評価・解析
近年、脳血流SPECTではコンピュータを利用して、検査した脳画像を標準脳に非線形変換し、健常者のデータベースと画素単位で統計学的に比較して診断に用いることがあります。当院ではeZISという統計画像解析を使用しています。

 

  • 臨床的意義
局所脳血流の評価が可能です。以下のような疾患の診断に使用されています。
脳血管障害: 閉塞性脳血管障害の重症度評価、手術の適応判定やリスク評価。脳梗塞、くも膜下出血の診断や予後推定。
認知症:アルツハイマー病、レビー小体型認知症、多系統委縮症、血管性痴呆、前頭側頭葉型認知症等。 これらの診断では疾患により変性部位や血流低下部位にある程度特徴があるため、統計画像解析が特に有効です。 てんかん:てんかん発作の焦点検出に利用されます。

 

 

  • ワンポイント
脳循環予備能(脳血管拡張能)を評価する目的で脳血管拡張剤(アセタゾラミド:商品名 ダイアモックス)を用いた負荷検査を行うこともあります。この場合は検査時間が1時間程度かかります。 また、123I-IMPを使用した脳血流SPECT検査を行う場合もあります。

 

  • 画像例

検査画像を処理解析して、以下のような画像を提供しています。

 

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アルツハイマー病の例。SPECT像とパトラックプロット解析

 

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アルツハイマー病の例。CBF画像

 

 

アルツハイマー画像
アルツハイマー病の例。eZISによる統計画像解析

 

 


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